新しい時代のメンタル・マネジメント

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Harmonixでは、離職やモチベーションの低下、ハラスメントの発生など企業が抱える人的リスクに対応する「メンタル・マネジメント・プログラム」を提供します。これまでの「リスク管理」の視点に立ったサービスではなく、より積極的に組織と個人に関与し、変容を作りだしていく新たなアプローチが、組織の心理的安全性の向上、チームワーク強化、コミットメント強化など、人的側面から企業のエンパワーメントを実現します。

従業員のメンタル対策、何をすれば良いの?

従業員のメンタル面での支援の必要性が知られるようになり、多くの企業が取組を進める一方、「何から始めれば良いのかわからない」「効果が出ているのか疑問」という声も多く聞かれます。

・何から始めれば良いかわからない
・ストレスチェックはしているが、それ以上の対策ができていない
・産業医は、「メンタルの専門家ではない」ので、本質的な対応ができない
・社内には知見がなく、外部機関に任せきり

・効果が出ているのかわからない

従業員向けのメンタル対策は、導入目的、課題、取組優先順位、効果測定の方法などを明確化し、最適な取組みを選定していくプロセスが必要です。一方で、メンタルヘルスについての専門的な知見が求められるため、外部の専門機関と連携しての推進が最適です。

メンタル対策をしないと、どうなる?

組織は「人」で構成されており、「人」のパフォーマンスが組織のアウトプットの大きな部分を担っています。すなわち、「人材」のメンタルの不調によって起こるリスクは、企業価値の低下に直結する可能性が高く、メンタル対策の有無が、企業の生産性へと大きな影響を与えることになります。

人材の流出リスク

優秀な人材の流出は、企業にとって最も大きな損失です。離職は突然起こるわけではなく、組織に対しての不安・不満が重なり、さらに、それが「自分は理解してもらえない」という諦めに至ってしまうことで発生します。まず必要なのは、従業員の「本音」を知ることです。

心の不調による休職リスク

恒常的なストレスや、人間関係の問題、ハラスメント等によって心身に不調をきたし、休職に至ってしまうと回復に長い時間がかかるほか、労災問題に発展するケースも多くあります。そこに至る前に、社員の状況を把握し、適切な対応を行うことが必要です。

エンゲージメント低下リスク

日本では、「仕事にやりがいを感じている」と答える従業員の割合が30%以下と、世界的にも最低レベルです。エンゲージメントの低下は、人材流出だけでなく、組織全体のパフォーマンスの低下に直結する問題です。

ハラスメントの発生リスク

ハラスメントは、当事者だけでなく、周囲の生産性を30%低下させるという研究結果があります。また、企業全体の社会的信頼を揺るがす大きなリスクになり得ます。マネジメント層の意識を変えていく予防的なアプローチ、発生してしまった場合の、双方に対しての適切な対処を行う必要があります。

近年、様々な領域で研究が進み、人のパフォーマンスの鍵が「メンタル」にあることがわかってきました。特に、継続的な成果を求め続けられるビジネスの現場においては、従業員の「ストレス」がそのパフォーマンスに大きな影響を与えていることが明らかになっています。

人間関係に問題があると、ストレスが3倍以上になり、離職意向が2倍以上になる。

“The Effects of Workplace Relationships on Job Satisfaction, Organizational Citizenship Behavior, Turnover Intention, and Stress” (Journal of Korean Academy of Nursing Administration, 2016)

仕事と家庭の両立に関する問題がある場合、ストレスが2倍以上になり、燃え尽き症候群の発生率が3倍以上になる。

“Relationship of Work-Family Conflict, Self-Reported Social Support, and Job Satisfaction to Burnout Syndrome among Medical Workers in Southwest China: A Cross-Sectional Study” (PLoS One, 2017)

ストレスによって、創造性が25%、作業記憶が16%、注意力が14%低下する。

“The Impact of Stress on Creative Cognition: A Systematic Review and Meta-Analysis” (2020)・”Stress and Cognitive Performance” (Journal of Psychosomatic Research)

高ストレスグループの従業員は、心身の健康問題に関連するリスクが2倍になる。

“Workplace Stressors & Health Outcomes” (American Psychological Association)(2004年)

メンタルヘルス対策の不在は、企業価値の低下に直結してしまいます。一方で、適切な取組みを推進することで、優秀な人材を確保し、また人材のポテンシャルの最大化を通じて、組織の生産性向上が実現可能です。

メンタル・ヘルス対策の導入状況と課題

厚生労働省が行った調査によると、2020年における企業のメンタルヘルス対策の導入状況は、以下の通りです。

  • 精神的な健康状態に関するアンケート調査を実施している企業:62.5%
  • 従業員のメンタルヘルスに関する問題に対応するための支援策を設けている企業:57.5%
  • メンタルヘルスに関する情報提供や啓発活動を実施している企業:52.5%
  • メンタルヘルスに関する研修やセミナーを実施している企業:47.2%

2019年の調査によると、経済産業省が実施した「ダイバーシティ経営企業調査」によると、従業員数500人以上の企業のうち、45.7%がメンタルヘルス対策として心理カウンセリングを導入していたことが報告されています。( 300社を対象にしたアンケート回答結果より)

一方で、導入における課題も、明らかになってきています。

・コストのかかる「従業員支援プログラム」は、費用に見合うが疑問がある
・実際に導入しても、従業員の利用が進まず、効果が出ていない
・人事制度などとの整合ができていない

これらは、実際に企業の担当者様より頻繁に聞く、課題ですが、実は、これらの導入・運用における課題は、「リスク管理」という思想に基づいて、メンタル対策を導入した結果、必然的にもたらされている課題であると考えています。

メンタル対策は、「リスク管理」として取り組むと、コストパフォーマンスが悪い・利用が進まない・他の制度とのシナジーが取れないという課題に直面します。
そこで、Harmonixでは、個人と組織の生産性をメンタルから向上させる「メンタル・マネジメント」という発想に立った、「攻め」のメンタル対策の開発を行いました。

 

Harmonix

メンタル・サポート・プログラム概要

リスク管理に加え、組織を人の心理からマネジメントする「メンタル・マネジメント」の視点に立った、より積極的に社員のメンタル面にアプローチする「攻め」のアクションを提案します。

組織運営の新たな視点「メンタル・マネジメント」

メンタル・マネジメントとは?

人間心理と人間関係の基本理論を学び、「自身と周囲のメンタルを最適化する方法論」「 人間心理の基本構造」「人間関係の構成システム」、「感情と行動の仕組み」、「組織心理学の基本」などを学び、活用することで、効果的な組織マネジメントを実現する手法です。

メンタル・マネジメントの考え方

メンタル・マネジメントでは、以下のような考え方に立ち、組織や個人へとアプローチします。

メンタルの問題を、「変化の始まり」と捉える

メンタル・マネジメントでは、社員が感じるストレスや、働きづらさ、人間関係の問題、モチベーションの低下などの問題を、組織や個人がより最適な状態へと進むための、重要な1st ステップ=「気づき」であると肯定的に捉えます。

個人の問題を、組織の問題が顕在化したものと捉える

メンタル・マネジメントでは、個人の問題は、組織全体の課題の顕在化であると捉えます。これはファミリー・セラピーの知見に基づいた考え方で、組織のバランスの崩れが、個人のメンタルの問題を創り出し、その解決には、個人・組織、双方からアプローチをしていきます。

適切な「理解」が、意識の変化を生み、行動の変化を生む

メンタル・マネジメントでは、人の意識の変容を促します。そのために重要視しているのが「理解」というプロセスです。人は、適切な知識を学び、理解するを通じて、自発的に最適な行動を選択できるようになると考えるからです。

メンタル・マネジメント・プログラムの構成

メンタル・マネジメントは、メンタルを軸にした、個人・組織に対するあらゆるアプローチを含みますが、Harmonixでは、以下の2つのサービスを中心に、提供しています。

1.心理アドバイザリー

専門のアドバイザーによる相談窓口を設けることで、メンタルヘルスに関する悩みや問題を抱える従業員が気軽に相談できる環境をつくります。また、チームの人間関係やマネジメントについてなど多様なテーマに対し、組織心理の知見をベースにした、最適なアドバイスを提供します。

2.メンタル・マネジメント・トレーニング

特に、マネージャー層を対象とし、本質的な意識変容をもたらすメンタル・トレーニングを提供します。周囲を生かす支援的なコミュニケーションの習得、アンガーマネジメントなど、リーダーとして必要なメンタルを醸成します。
また、ハラスメント加害者への対策としても有用です。

 

サービス概要

1. 従業員向け心理アドバイザリープログラム

従業員向けカウンセリングでは、従業員が仕事やプライベートで抱える悩みやストレスを解決するための「心理アドバイス」を提供します。心理アドバイザーとの1on1で行われるメンタル・セッションを通じて、自己理解を深め、メンタルの問題の解消、また人事的措置の検討を行っていきます。

特徴

一般的な従業員向けの心理サポートサービスは、「ストレスの緩和」や「組織内の人的な問題を見つけること(例 ハラスメントの発見)」を目標として設計されています。それらは重要な役割であると同時に、しかし、「リスクの低減」を目的とした「対処的なアプローチ」であるとも言えます。
心理アドバイザリーでは、上記に加え、悩みや問題を題材に、より深く自分を知り、従業員自身が変化・成長をしていくことを目標とした、より積極的なアプローチが行われます。
自分の中にある心理ブロックに気づき、その人の持つ本来の力が顕在化されより高い生産性、より深いエンゲージメントへとつながっていきます。

サービス利用モデル

  1. 1on1での心理セッション(50分程度)を実施
  2. 必要なメンタル・ワークの提案
  3. 当該部門※へのレポートと提案 ※当サービスを管轄する部門・チームへの報告

担当:プロフェッショナル・アドバイザリーチーム

10年以上にわたって、多くの企業スタッフの相談を受けてきたベテランの心理アドバイザーを中心に、
様々なバックグラウンドを持つプロフェッショナルチームが、最適なアドバイスを行います。
個人向けの心理セッションに加え、必要に応じて、グループに向けたアプローチも行います。



2. メンタル・マネジメント・トレーニング

メンタル・マネジメント 学習プログラムは、3ヶ月〜6ヶ月の期間にわたり、トレーナーが定期的なミーティングとセルフワークプログラムを提供することで本質的な「意識の変容」をもたらすプログラムです。
マネジメント層を中心に、人間心理と人間関係の基本理論を学ぶ、学習機会(研修・セルフワークプログラム)を提供します。

トレーニングの目的

・メンタルトレーニングの実施を通じた「自身と周囲を生かす支援的マネジメント」の習得
・自己理解の深化(自分の認識・感情・行動パターンを理解する)
・セルフコントロール技術の学習 ・支援的なコミュニケーションの理解と実現のトレーニング

トレーニングは、受講者本人だけでなく、その人が作り出す関係性を通じて、周囲の変容を促し、やがてチーム全体の変容へとつながっていきます。

トレーニング概要

メンタル・トレーニングは、目的に応じて取り組み内容をカスタマイズいたします。
以下は、3ヶ月〜6ヶ月間のトレーニングを行う場合のモデルケースです。

・2週間/回のオンライン・セッション
・セルフワークの実施(1週間)
・1週間/回のブリーフィング(セルフワークの報告)

プログラム(例)

それぞれの項目に対し、学習プログラムとワークプログラムが用意されており、体感的に人間心理を学んでいくことができます。プログラム内容は、状況やニーズに応じて、最適なものをオーダーメイドで構成。学習者が、メンタル・マネジメントを習得し、自身と周囲の行動を変容させていくための学びを提供します。

  • 人の心理構造の基本
    • 認識と体験のメカニズム(基本)
      • 観念のインストール:観念が全ての体験を作り出す
      • ファミリー・ツリー:家族を通して繋がれてきた観念を知る
      • ペルソナとシャドー :悩みとストレスの元凶は内的な分離
      • 回避行動
        • 最大の恐れ:自分のシャドーに触れること
        • タブーを犯す
  • 人間関係(Lv1)
    • 投影:投影を通じて、世界は外在化する
    • 期待:全ての問題の本質にある「期待」に気づく
    • 親子関係:全ての体験の雛形 父との関係・母との関係・兄弟姉妹との関係
    • 権力闘争:相手を自分の思う通りに動かすコントロールドラマの罠
  • 感情と行動
    • 闘争逃走反応:ホルモン反応
    • 感情:相手を思い通りに動かす仕組み
    • 代理感情:怒りは、何かを隠している
    • 恐れへの対処:最大の恐れを知ることから始める
    • アンガーマネジメント:怒りを味方につける3つの処方箋
  • ホールセルフ・インテグレーション
    • シャドーの統合:自身の隠してきた「能力」を解放する
    • 人生脚本(パターン化):繰り返される人生パターンに気づく
    • ヒーローズジャーニー:変容のプロセスを理解する
    • ゲシュタルトの祈り:期待に応えることをやめ、自分の人生を生きる
  • 組織行動学
    • ファミリーセラピー理論と組織のバランス
      • 親を救うために、子供は病気になる
    • 心理的安全性:恐れのない組織
    • 多様性とインクルージョン:組織のペルソナとシャドー

  • 癒し ヒーリングジャーニー
    • 傷つくという体験の意味:自分の声は、他者を通じて降りてくる
    • 世界観が傷つくということ:たまごの殻が割れる
    • インナーチャイルド:創造力の源泉
  • Now&Here
    • 不安から逃れる:過去と未来が不安をつれてくる
    • ゲシュタルト:今・ここを生きる
    • 観照的自我
    • メディテーションと気づきの技法
  • ライフアルケミー 変容と創造の技術
    • 敵を超える:敵は救世主
    • 不幸を超える:復讐を終える
    • 自己犠牲を超える:自己犠牲という偽りの愛を超える
    • 因果論を超える:本当の自由とは、因果を超えること
    • 自分を超える:超越の倫理
  • Way of Tao
    • 手放し:Give up
    • 許し:それが、そのようにあることを、許す
    • コミットメント:責任をとる
    • 体験を歓待する:あらゆる体験、感情、思考が訪れる場としての自我

3.教育・研修(セミナー&ワークショップ)

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